北海道の大地震に端を発した道内全域の「ブラックアウト」。大型台風が引き起こした、静岡の大規模停電…。私たちが毎日当たり前のように使っている電力が突如、断ち切られ、人々の暮らしが大きく混乱した。  東日本大震災で福島第一原発が人々に大きな被害をもたらした日本で、電力をどう確保していくのか。政府が今年7月、「エネルギー基本計画」で明記したのは、「再生可能エネルギー」を主な電源とすること。太陽光やバイオマス発電といった、環境に優しい電力を拡充しようというのだ。しかしそこには、思わぬ”光と影”が…。日本の電力の未来が抱える意外な課題を、取材で明らかにする。