東日本大震災から5年がたとうとしている。検証に使われた映像は、カメラの数にして192台。そのどれもが、被災地を自分の足で歩き、撮影者を探し出し、その一人一人と信頼関係を築き、映像使用を許されたものばかりだ。その一つ一つに、圧倒的な津波の威力や無念の死が映っている。その全てを時系列に並べると、決して忘れてはならない「3.11」の教訓がよみがえってくる。2011年3月11日14時46分の地震発生の瞬間から、息を飲む朝焼けに浮かび上がった3月12日6時までの「15時間」から新事実が見えてくる。