“作りたいものを作る”から生まれた
NEXTEP自主制作映画
映画「鶯谷ワンダーワールド」

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はじめに

NEXTEP 社長より

制作者はどこまで作りたいものを作れるのか?

心の内からフツフツをと湧き上がってくるような...あるいは何かにグイグイと突き動かされるような... 「作りたいものを作りたいという思い」。それが制作者にはある。その思いを遂げるため、みな、制作会社に集う。では、果たして、制作者は本当に作りたいものを作れるのか、やりたいことが出来るのか。 腕を磨き、実績を積み、信頼を勝ち取れば、自分の好きな世界を築ける可能性は高まる。だがそれでも、作品の発表の舞台を所有するテレビ局などのメディアが、NOと言えばNOなのだ。 そして、予算が減り、規制が増え、作りたいものを作る難しさは増し続けている。そんな、窮屈になりがちな現場で、己の夢を失いかねない仲間たちの姿を、見るに見かねた男がいる。古き良き時代とはいえ、誰よりも作りたいものを作り、やりたいことをやり尽してきた男、専務の上野修平だ。彼が立ち上げたプロジェクトのキャッチコピーが、これだ。
「創りたいものあるだろう。作らせてやる。メディアに一泡吹かせてやろうではないか」喉元に匕首を突きつけるような強烈な檄と、メディアにも堂々とケンカを売る気概に、仲間たちは奮い立たった。そうして「鶯谷ワンダーワールド」は誕生した。 このプロジェクトは、しかし、メディアの力を借りずに、作りたいものを作っただけではない。作品の発表の舞台も自分たちで作るのだ。作りたいものを作り、自分たちで公開する。制作者は、どこまで好きなことが出来るのか。この作品は、その可能性を追い求める、無謀だがしかし、果てしなく夢のある実験なのだ。「鶯谷ワンダーワールド」は、「制作者のワンダーワールド」でもある。

吉崎真理 (プロデューサー)

「鶯谷ワンダーワールド」は、監督、企画者をはじめ、多くのスタッフ・出演者たちの愛情や想いが詰まった作品です。 2017年、社内で自主制作企画の募集があり、私の所に「こんな企画、どうですか?」と持って来てくれたのは、学生時代 の「稲門シナリオ研究会」の後輩、石川君でした。 ラブホテル街の鶯谷という土地のイメージの新たな発見とギャップ、すごく面白い企画でワクワクしました。普段は私たちはテレビ局やスポンサー、番組の枠組みの中で作っていますが、自由に思う存分作れる環境なんてなかなか ない。2人目妊娠中の臨月に企画が通ったと連絡が入り、この企画実現のチャンスを逃したくないと、「やらせてください」と答 えました。そして、協力をお願いした超強力な助っ人が、小松孝監督。 彼も「稲門シナリオ研究会」の後輩で、才能に溢れ、彼にしか出せない世界を持っているクリエーターです。小松監督には、監督だけでなく、脚本執筆、カメラ、照明、編集、加工、制作の大部分を担ってもらい、すごくすごく大変な思いをさせてしまいました。そんな中でも彼は妥協することなく、美術品や衣装、劇中曲の作詞に至 るまで、自分の頭の中の世界を再現すべく、とことんこだわりました。この作品は、小松監督の全てが詰まったものになりました。そんな姿勢は、普段のテレビ制作のスタイルとは全然違い、ものすごく新鮮で、勉強になるものでした。 NEXTEP 社内でも、有志の多くのみなさまが色々な面で手伝って、助けてくれました。撮影はちょうど育休中で、私も赤ちゃんを背負って、初のプロデューサー業に挑戦しました。たくさんの社内外の方々のお力添えのおかげで完成した作品です。 心の底から感謝申し上げます。

プロフィール

2001年入社 テレビの制作現場で勤務。普段はディレクター。プロレス好き。2児の母。 再現ドラマ、情報バラエティ、料理紀行番組など手がけ、現在はニュース番組の情報企画コーナーを担当。

社内企画コンペティションから生まれた夢の結晶

2017年「創りたいものあるだろう 作らせてやる」をキャッチコピーに株式会社 NEXTEP の社内公募プロジェクト。「みんな日々の業務で鬱憤がたまっているだろう。300万円で好きなものを作らせてやる ! 企画をもってこい !」これが NEXTEP という会社である。面白いことをやろう、やりたい。多分、そういう遺伝子の持ち主の集まりなのだ。否、個々が創造の DNA そのものなのかもしれない。突然のコンペ。企画書は社員をはじめ、一緒にテレビ制作に携わる放送作家や外部スタッフまで参加し、約30の総数が集まった。長時間にわたる選考の末、選ばれたのが「鶯谷ワンダーワールド」だった。

石川俊介氏 (作家)
受賞作品の企画者
石川俊介氏(作家)

われながら渋い趣味ですが、若い頃、自分の先祖をたどっていく「ルーツ巡り」をしていました。 ある日、とある先祖の戸籍を調べ、古い地図を見ながら、住んでいた場所に行ってみよう、と探して歩いて行くと・・・・・・どんどんラブホテル街に入って行くではありませんか。それが、初めて訪れた鶯谷でした。その後、鶯谷(=根岸)の歴史を調べれば調べるほど、あまり知られていないその不思議な魅力に惹かれ、いつかここを舞台に面白いモノが作れないかと、暖めていました。ちょうど3年前、以前からときどき一緒に企画作りをしていた NEXTEP の吉崎さんから今回の募集のお話がありました。条件は300万円!オリジナルでも何でもいいよ!と。ちょうどそのころ私自身の環境に変化があり、「これが最後の企画出しになるかも」と思いながら提案したのが、秘蔵していたこの企画でした。なので、企画が通ったと聞いたときには、まるで鶯谷のワンダーなちから(笑)に導かれているような気がしたのでございます。

紆余曲折、喧々諤々を乗り越え、ついに「鶯谷ワンダーワールド」が FOD で公開される。公開に先駆け、インターネットイベントを仕掛けようと応援委員会も立ち上がった。
「夢想する作り屋」の会社 NEXTEP。当ページ上部の YouTube と Twitter で情報を発信して参ります。
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staff
社内コンペ(当時)のチラシ
staff
企画書

映画「鶯谷ワンダーワールド」~ペライチから映画へ~

あらすじ

文化人の集まる文化集落だった鶯谷

舞台は現代の鶯谷。

山手線で「乗降客数」ワースト1、「イケてない駅」ナンバー1とも言われ、ラブホテル街でもおなじみの「鶯谷」。
しかし実は、明治時代には正岡子規(俳人)や岡倉天心(思想家)などの有名文化人たちが集結するカルチャーの発信 地だったことを知る者は少ない。

主人公の根岸はつねは、祖母が経営するラブホテルの一室に住み込み、そこで働いているが、毎日無気力で鬱々とした 日々を送っている。
そんなはつねに取り憑いたのは、明治時代の三流俳人・素太郎。鶯谷の地縛霊で、正岡子規に憧れ、自分が納得できる一句を詠みたいと思っている。はつねは厄介な素太郎を成仏させ ようと、俳句作りに協力するのだが...。
様々な幽霊たちとの出会いと別れ...。主人公の成長物語。

はつね役には、元 AKB48の岩田華怜。彼女の初主演映画作品となる。ギターが弾けて、宮城県仙台市から上京したバックボーンが主人公と重なると 監督、企画者、プロデューサーが注目し、猛アタック。企画を気に入ってくれて、出演が実現した。

素太郎役は今年真打に昇格した落語家・立川志の春。飄々とした佇まい、どこか憎めないキャラクターを演じてもらおうとオファー。演技初挑戦とのことだったが、企画内容も NEXTEP 自主制作という部分も面白い、と引き受けてくれた。

監督は「PFF アワード 2016」グランプリの小松孝氏。個性溢れる独特なタッチで彼にしか出せない世界を紡ぎ出した。

岩田華怜が作詞した瑞々しいギター弾き語りや、女性ギター流しのブルースなど、作中に登場するオリジナルの楽曲も必見。

鶯谷という土地、ラブホテル、明治の文化人、俳句、絵画、ギター、歌、落語、アニメーション... 様々なカルチャーが交錯する新感覚の映像作品。

スタッフ

小道具デザイン・・・・・
メイク・・・・・
美術・・・・・


協力・・・・・
衣装・・・・・
音声・・・・・
撮影協力・・・・・
音響効果・・・・・
整音・・・・・
プロデューサー・・・・・


制作進行・・・・・
助監督・・・・・
企画・・・・・
照明・・・・・
渡部 美和
宇田 恵茱
杉川 廣明(高津装飾美術)
雪入 三廣(高津装飾美術)
菰田 朋恵
前田 信忠
小西 菜生佳
武廣 吉則(バンエイト)
池田 旬也
清水 康義
阿部 祥高
吉崎 真理
栗城 史人
河上 佳香
御舩 慧
渡部 直也
石川 俊介
小松 孝
小松 孝 / 映画監督
小松 孝 / 映画監督
監督・脚本・撮影・照明
自身の人生経験を生かし、リアルな家族関係をシニカルかつコミカルに描いた『食卓』が映画監督の登竜門「PFFアワード2016」でグランプリを獲得。バンクーバー国際映画祭にも正式出品され、注目を浴びる。
2020年9月には、自身初の長編映画、第25回PFFスカラシップ作品「猫と塩、または砂糖」が完成お披露目上映され、独自の世界観が話題を呼んだ。
「鶯谷ワンダーワールド」では、脚本執筆から照明セッティング、カメラを回しての撮影、編集、加工まで手がけた。
野々田 万照 / 音楽
野々田 万照 / 作曲家
音楽
作曲家・ミュージシャン・サックス奏者などマルチエンターテナー。「髙橋真梨子ヘンリーバンド」や「熱帯ジャズ楽団」で活躍。
「鶯谷ワンダーワールド」では、はつねやおかゆの歌う曲を作曲。
外村 史郎 / アニメーション クリエイター
外村 史郎 / アニメーション クリエイター
アニメーション・劇中画
アニメ短編『SUSANOO- スサノオ -』2012 年西東京市民映画祭優秀作品賞。2011 年 NHK プチプチアニメ「つながるアニマル~しりとりリターンズ『たすけあい』」キャラクター・デザイン。2016 年長編アニメーション映画『算法少女』を監督。
「鶯谷ワンダーワールド」では、明治の回想アニメーション部分を担当。忠之丞の描く劇中画も作画。

登場人物

キャスト

根岸 はつね
根岸 はつね
祖母の経営する鶯谷の古いラブホテルの一室を借りて暮らしていて、バイトとして受付や掃除などのお手伝いもしている。夢があって上京して来たが、2年前、ある出来事がきっかけで無気力・無感情な日々を過ごしている。
女優 : 岩田 華怜 (ホリプロ)
AKB48のメンバーとして活躍後、映画、舞台を中心に活躍中。
「鶯谷ワンダーワールド」が初主演映画となる。劇中では、作詞、ギターも披露している。
平塚 素太郎
平塚 素太郎
明治時代の人。裕福な呉服商の若旦那だった。正岡子規の超マニアで自分も俳人となって子規の弟子となり、子規に匹敵する句を詠みたいと憧れるが、早逝する。以来100年以上鶯谷の地縛霊となる。
落語家 : 立川 志の春
立川志の輔一門の三番弟子で、2020年4月に真打昇進。名門イェール大学卒。古典から英語まで様々な落語が魅力。今回の「鶯谷ワンダーワールド」で役者初挑戦。
根岸 姫子
根岸 姫子
古いラブホテルのオーナーで経営者。はつねの祖母。鶯谷の歴史をよく知る生き字引。
女優 : 桐谷 夏子
自由劇場を経て、劇団黒テントの創立メンバー。多くの舞台で活躍中。演出も務める。
黒川 忠之丞
黒川 忠之丞
明治時代、鶯谷で暮らしていた画家の幽霊。ドガやロートレックに憧れ、劇場の踊り子達のリアルな姿を描きたいと思っていた。
俳優 : 関 幸治 (アニモプロデュース)
多くの映画、ドラマ、CM、舞台で活躍中の実力派俳優
利助
利助
明治時代、鶯谷に住んでいた子供。
子役 : 小松 愛斗
おかゆ
おかゆ
鶯谷の路上や居酒屋で歌う流しの歌手。
シンガーソングライター : おかゆ
おんなギター流しとして活躍するシンガーソングライター。
市之家 一造
市之家 一造
鶯谷の落語家
落語家 : 入船亭 小辰
入船亭扇辰に入門。二ツ目。2020年には令和元年度花形演芸大賞 金賞受賞。
錦戸
錦戸
鶯谷の謎の資産家
野崎 昌一
「プロ野球ニュース」や「3時のあなた」でおなじみ元フジテレビアナウンサー。
秋子
秋子
鶯谷のデリヘル嬢
有元 有妃乃
佐藤クリスピン覇利威
佐藤クリスピン覇利威
はつねと姫子と一緒にラブホテルで働く。1人で3人分の仕事をこなす「働き者」。
俳優 : 渡部直也
コメディを中心に活躍。今作では助監督も務めた。

資料から

鶯谷ロケハンマップ
鶯谷ロケハンマップ
ラブホテル内
ラブホテル内
衣装
衣装
撮影日のカット割り
撮影日のカット割り
撮影日の移動メモ
撮影日の移動メモ